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『新編 漢詩読本』
P126

水流任急境常静 水の流るゝ急なるにまかせて境常に静けし
花落雖頻意自閑 花の落つる頻りと雖も意自ら閑
不似世人忙裏老 似ず世人忙裏に老い
生平未始得開顔 生平未だ始めより顔を開くを得ざるに

着身静処観人事 身を静処につけて人事を観じ
放意閑中練物情 意を閑中に放つて物情を練る
去盡風波存止水 風波を去り盡して止水を存せば
世間何事不能平 世間何事かよく平らかならざらん