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でもやっぱり、僕は金子金五郎に惹かれてやまないのだ。金子の書いたものを読みながら将棋盤に向かうと、心が落ち着くのである。

金子の文章の力、一局の将棋や一手の指し手を語る論理性や棋士の心中分析に、心から魅了されている。

「一局の将棋」という無限の広がりを持つ対象を、有限の字数、読者の有限の時間にマッピングさせる見事な芸を、金子金五郎が持っているからである。

変化を読みながら、あれどうしてこれが必然なの? と頭に浮かぶ疑問の大半が掬い上げられるのだから、読んでいて快感すら覚える。

プロ同士の感想戦というのは、そばに居たことが何度かあるのでわかるが、全く理解不能な言語で語られる。つまりここに一局の将棋の本質があるわけだが、理解不能な理由は、その将棋を語る二人の棋士の頭の中にある「共通の土台」(データベースとロジック)が大きすぎて深すぎるからだ。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20071229/p1