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鷲田 清一
ニッポンの哲人4 鶴見俊輔
「近い将来に哲学はもっと生活のそばにおかれるようになるだろう」
<中略>
哲学にはいつも、それでしか語れないという、つきつめられた語りのスタイルがあった。なのにそれらの哲学を文献として分析し、さらにそれを学術論文にすることにかまけてきた日本の哲学のありようを、鶴見はまったく信用しない。
<中略>
「大仰な言葉で綴(つづ)らなくとも、哲学書は書けるはずだ」
<中略>
 鶴見は、哲学は学問ではないという。そして、「なんとかして哲学が、われわれの歩き方、すわり方、とまで交流するようなところまで持ってゆきたい」という。
<中略>
「現実と切り結んでいる人のやり方」から哲学を聴き、汲(く)みとるという精神だ。そしてそのとき絶対に「自分をぬきにしない」こと。

日経新聞夕刊)
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