【ゲスト】ブッシュ大統領首席補佐官ジョシュア・ボールテン、政治評論家ロバート・ノバック、ブルンバーグ放送ワシントン総局長アル・ハント、『ナショナル・レビュー』ワシントン編集長ケイト・オバーン
今世界は、そしてアメリカは、重大な問題を抱えております。中東のテロリストの問題、あるいは中国の共産主義体制を一体どうするのか。さらには石油の問題があります。今度のアメリカ大統領選挙戦ではこういった問題が全く触れられておりません。これは、2人の大統領候補の問題ではなく、アメリカの国民が内向きになっていることを示していると私は思います。アメリカの多くの人々にとって、今や「change」、世の中が変わらなければならないと言われておりますけれども、その変わり方は、国民の健康保険をどうしてくれるのか、あるいは年金をどうしてくれるのか、さらには貧しい人々の生活をどう助けるのか。こういった内向きの問題が、今や世界情勢や国際情勢、戦争の問題よりも重大になっているということを今度の選挙戦は示しております。こういった問題は、今後の選挙戦で益々明確になってくると思いますけれども、日本としては、世界、そして世界の指導者でありますアメリカの政治家が国際問題に関心をなくしたということは、正に今後、世界のことを日本自身で、日本の手で解決し、日本の政治家がすべてを決めていかなければならなくなるという時代が来ることを示しております。我々はこのための準備をしなくてはならないと思います。