今年は割り切りのいい女性リーダーを主役にすえたドラマが軒並み高視聴率を稼ぐ。
ドラマ版篤姫のテーマは立場への自覚、責任ある行動、勇気と決断だという。
原因を分析した結果、この時代は幕府が弱体化し、各地の権力が一斉に動きだすため話が複雑で、分かりにくくなる、との結論に至った。
視聴者は女性、特に四十代が多いのも特徴。大学を卒業し、就職して結婚、そして出産。一段落した女性たちが、これでよかったのかと人生を振り返る。そこに「女の道は一本道。さだめに背き、引き返すは恥にございます」と、養育係・菊本(佐々木すみ江)が於一を励ますせりふは、応援歌のように響くのかもしれない。