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影さす「特捜神話」

 検察側は行政の長に立つ兄、それを利用する弟という構図を、3年前に摘発した事件と同じ構図に見立てようとしていた節がある。

 今回、検察は下妻の事件を念頭に、福島県に当てはめようとしていた。しかし、佐藤栄佐久は5期18年(5期目の半ばで逮捕、その後辞任)の長期にわたり知事として県政に君臨していた。その過程で実弟祐二の県政に対する影響力が兄の関知するところから独り歩きしていたことは県政を知る者たちにとっては常識となっていた。それだけに、兄弟が共謀することなどはあり得るわけもないのだが。

 特捜部経験者などによれば、森本は同期(司法修習44期)のトップで将来の幹部候補生との呼び声は高いものの、思い込みが激しく、自分の思い通りの供述が得られないと怒鳴り散らすこともしばしばだという。