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中川秀直公式Webサイト - トゥデイズアイ : (90年代への回帰か?)与野党ともに、「経済」を論じよう by nakagawa

『財政の健全化はきわめて重要だ。しかし、現在の日本には、景気回復が最優先課題だ』8年前、「経済国難」といわれた小渕内閣の時代に、堺屋太一経済企画庁長官が国会の経済演説で述べた言葉だ。最近そっくりな言い回しを、麻生首相をはじめ政府・与党から聞く。

財政に余裕があるならまだ分かるが、使える財源はごく限られている。今回の不況はまだ始まったばかりで、先が長く底も深そうだ。なけなしの財源は、いちばん効果的なときに有効な方法で使わねば意味がない。

いま取り組むべきなのは、少子高齢化が本格化していくのに備えて、社会保障を組み替え、維持していくことではないか。『安全網』の再構築なしに国民の安心は得られない。遠回りのように見えるが、それが結局は内需を充実させることにつながるに違いない。

民主党前原誠司前代表は衆院予算委で、道路財源を社会保障へ大胆に振り分けるよう求めた。雇用や老後など不安が高まりそうな分野の『安全網』を強めるこうした手だてこそ重要だ。

前原(@衆院予算委)曰く「麻生は包帯と絆創膏ばっかり準備しようとしている」。
「麻生は知恵なし」…橋龍の元側近・江田氏が批判

麻生首相には知恵がない。官僚の言いなり。単なるバラマキは一時的なカンフル剤にはなるが膨大な借金が残るだけ」

「中身がなく定見もない。このままでは日本を90年代の『失われた10年』に引き戻しかねない」

 「いま取り組むべきは、霞が関(官僚)の既得権益や、政官業癒着の構図にメスを入れ、政策を生活者重視に転換すること。3年間で30兆円から50兆円の財源(埋蔵金など)は確保できる。天下りや政官業癒着を放置し、金をバラまくだけの首相には知恵がない。日本は国際的信頼を失い、中長期的には借金が膨らんでダメになる」

 「橋本内閣時代、麻生首相は経企庁長官としてマクロ経済上の影響を判断する責任者だったが何もせず、『万事、良きに計らえ』と官僚任せだった。安倍晋三内閣が進めた公務員制度改革でも『そんなことやるのか』と消極的だったと聞く。官僚たちは『麻生首相は何でも言うことを聞いてくれる』と万々歳だ」

内閣支持率が低いのは当然。国民もスタイル重視で中身のない麻生首相の実像に気付きつつあるのでは。権力志向が強い首相はポストにしがみつき、総選挙から逃げようとするかもしれないが、それでは日本が傾いていくだけだ」