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判決60年文書にみる東京裁判
編集委員 井上亮
 東京裁判を全否定することで、戦前の日本の全肯定につなげようとする極端な論がある。これは「裏返しの東京裁判史観」にほかならない。裁判を否定しても歴史は変わらない。それよりも歴史解明の材料の一つとして、冷静に見つめていくべきではないだろうか。
 「戦争裁判余録」には東京裁判終了後間もない時期、昭和天皇がかつての侍従武官に語った言葉が紹介されている。
 「戦争裁判の永久平和の理想追求の大きな流れを軽視し、今度の裁判の直接の影響のみを見てはならない。真剣まじめに深く自ら反省するところがなくてはならない」

日経新聞朝刊)