政治変革期のドラマだけに、今の日本をオーバーラップさせながら、一人勝手に一喜一憂しながら見入っていました。
人間心理群像劇とでも言ったほうがいいほど、違うタイプの人間とのコミュニケーションをテーマにしている
「篤姫式」のすごいところは、グローバルコミュニケーションを本能的に実践していること。価値観の違う人たちを、次々と説得し味方に付けてしまうところです。
「最も言いにくい相手に、最も言いにくいことを言う」
篤姫が取った行動は、ダイレクトに井伊直弼に聞くというものでした。そして分かったことは、彼の本心は「ただ国を守るのが自らの役目」ということ。つまり、彼の目的は多くの人と同じだったのです。
篤姫式は、どんな状況でも、必ず本質を確かめるというプロセスを欠かさないこと。
「同じ目的、同じ成功体験のために頑張ろう」だったら、相手の反応も変わってくるはずです。
篤姫のこの奔放さの原点は、母からの教え。
「己の役割を果たすこと」
「一方を聞いて沙汰(さた)をするな」
「考えても答えが出なければ、感じるままにせよ」