満を持した瀬奈トートと将来性の凪七シシィ 宝塚月組で『エリザベート』
一方の凪七は、170センチの上背に小さい顔と抜群のプロポーションで、生来の愛くるしい容貌と、男役の毅然さと、6年目という若さとが混ざり合った、若木のようなエリザベートだ。
「回数を重ねればいいというわけではない、心を通じ合わせ、互いに高めあうことが大事だと、凪七の目を見て感じた」
今の凪七は、少女シシィのように、先に待ち受ける苦難や挫折の実感がない。これからそれらを日々経験していく凪七のシシィと、今回、満を持しての瀬奈トートがぶつかりあったとき、おのずときしみが生まれるだろう。