自民党ベテラン秘書は「首相に余裕がなくなっている。党内のバラバラぶりに相当イラついているようだ。最近、またバー通いが増えているようだが、仲良しグループとストレス解消でもしているのでは」と語る。
小沢氏は以前から、選挙区情勢について二重三重の情報を集めてきた。党の独自調査はもとより、自分の秘書をブロックごとに配置して情報収集。支持団体である連合の末端組織から上がった情報も参考にした。
「さらに市町村長や地元議員の動向、有力企業や団体の動き、地域特有の問題やトラブルなど、細かな情報を集め、総合的に分析・判断している。気になる候補者には直々に『ダメだ。こうしろ』と指示も飛ばす。小沢氏がここまで徹底的にやるのは、自民党と官僚組織が自分たちの権力基盤を死守するため、禁じ手も含んだ『最後の抵抗』を仕掛けてくるとみているからだ」(民主党関係者)