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毎日毎日「ナス炒め」 早稲田の定食屋「珍味」閉店へ

 メニューはいろいろあるのに、「ナス」と「から揚げ」以外の料理を頼むと、店主の表情が渋くなる。早稲田大学(東京都新宿区)近くの定食屋「珍味」。店主渡辺英治さん(65)の「ナスでいいよね」の声に押され、学生は結局、「なすと豚肉の味噌(みそ)炒(いた)め定食」か、鶏のから揚げ定食を食べることになる。

 メニューは8種類あるものの、ランチ時に別の料理を頼もうものなら、「ナスにしな。おいしいから」と注文の変更を迫られる。

あうんの呼吸で、ほとんどの学生はナスとから揚げ以外、頼まない。渡辺さんも「時間があれば、それ以外も出すけどね」と言いつつ、最近、他の料理を作った記憶がない。

荒川さんは「ナスを頼まないと渡辺さんがちょっとムッとする感じが良かった。それほど自慢の味で、思いをこめて作ってくれていたんだなと思う。その味を食べられなくなるのはとても寂しく残念。今まで私たちにパワーを与えてくれた渡辺さんに感謝したい」と話す。