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拳銃おとり捜査:北海道警察の元警部「違法捜査」と証言

 北海道小樽市で97年、拳銃所持容疑で逮捕され、服役した元船員のロシア人男性(39)が「違法なおとり捜査で損害を受けた」として、国と道に計2310万円の損害賠償を求めた訴訟

稲葉圭昭・元北海道警警部(55)=覚せい剤取締法違反罪などで服役中=

服役する千葉刑務所の出張法廷であった。

 証人尋問は約3時間半、非公開で実施された。札幌地裁の中山幾次郎裁判長のほか、原告、被告双方の弁護団が立ち会った。

 おとり捜査には、二つのタイプがあるとされている。捜査当局が犯罪そのものを引き起こす意図で行う「犯意誘発型」と、あらかじめ設定された機会を利用するに過ぎない「機会提供型」だ。

 最高裁判例や一般的な学説は、前者を違法、後者を適法としている。今回の訴訟で道警は捜査を「機会提供型」と主張し、犯意誘発型の捜査の存在を否定している。