「命には終りあり、能には果てあるべからず」
「初心忘るべからず」
世阿弥の芸術の神髄は「幽玄」と「花」にある、という。
「ただ美しく柔和なる体（てい）、幽玄の本体（ほんたい）なり」
「白鳥の花をふくむ、是（これ）幽玄の風姿か」
「幽玄の花種を本風として、能を作書すべし」
『風姿花伝（ふうしかでん）』によると、若さという「一時の花」の青少年期を経て、「三十四五」で「盛（さか）りの極め」、そして「四十四五」でも失わなかった花こそ、「まことの花」である。
幽は顕、玄は明に対するもの。
「幽斎」というと心の中で祈ること。「顕斎」は神棚に向かって祈ること。
「玄徳」「明徳」というが、これは氷山を思えばよい。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20081031#1225445634
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090807#1249592301
