民主党は、野党としていろんな公約や発言をしてきたが、外交では安全保障や世界政策を考えれば、米国との関係をまず第一に、良好に運営していくということを心がけるだろう。
インド洋上で補給活動をする海上自衛隊を撤退するにも、米国と良好な関係を保ちながら信頼関係を生まないと実現できない。信頼関係を構築する力を鳩山君や（外相に内定した）岡田克也幹事長らが持ちうるかどうかが問われる。
鳩山一郎氏の外交は、米国一辺倒という吉田（茂元首相）流政治から、窓を世界に広げたのが特徴だ。今の鳩山君もその精神は引き継いでいると思う。
ポスト麻生が若手・新人などにいけば、自民党は世代交代したとみられるだろう。志ある若手・新人群の蹶起（けっき）を期待する。逆に、重鎮と呼ばれる議員には、１年たつうちに「ご苦労さま」という声が内外に出てくるだろう。党に必要な重しは、党内の重鎮と呼ばれる人よりも、ジャーナリズムや国民の鋭い目だ。
