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【政権交代 海外の目】メルケルの現実路線と党首力 自民党への教訓

 10年前まで、中道左派政権が主要15カ国のうち12カ国までを占めていた欧州は今や、ドイツや先のフランス、イタリアで中道右派が政権を握り、英国でも保守党の次期総選挙勝利という見通しが強まっている。


 その背景として、製造業からサービス業中心へと比重が移り、伝統的に製造業労働者を支持基盤としてきた左派政党にとって、全般的に不利な産業構造の転換が起きてきたのに加え、保守勢力が弱者救済などの福祉対策や環境保護に取り組むなど、左派陣営が従来力を入れてきた政策を取り込んでいることが大きい。

 米紙ニューヨーク・タイムズのデービッド・ブルックス氏は最近の同紙コラムで、「労働党とも、1980年代の諸問題に合うよう考案されたサッチャー主義とも違う」と英保守党の現実路線を評価、米共和党にも見習うよう勧めている。