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民主党政権〜全国の選挙民は我慢と忍耐が必要

青学大名誉教授の寺谷弘壬氏(国際政治)がこう言う。
帝政ロシアでは国の主要ポストを皇族関係者が独占していました。その下では能力のない役人らが威張り、汚職に手を染めていた。ロシアの東西を横断するシベリア鉄道は、もとは皇族が自分たちのために造ったものです。別荘に遊びにいくために列車を走らせていました。日本でも政治家は世襲が進み、官僚制度が腐敗、自民党時代に私利私欲のために造られた道路やダムがゴマンとある。帝政末期のロシアとの共通点は多いですよ」

ロシア革命後の財政は逼迫(ひっぱく)していました。大戦によって外需頼みのロシア経済は破綻し、深刻な食糧難に陥ったのです。庶民は飢えているのに、相変わらず狡猾(こうかつ)な役人はのさばり続け、アメリカやフランスといった列強の干渉も相次いだ。国内では旧体制への揺り戻しから、内乱が頻発しました」(寺谷弘壬氏=前出)

米国とつるんだ軍需産業など安保マフィアのほか、霞ヶ関大マスコミ評論家といった旧勢力にも妨害されている。

旧勢力はすべての利権を失うばかりか、過去の悪事まで暴かれかねない。それで内外の妨害は激しさを増すばかりだ。

帝政ロシアのような自民党政権を倒したはいいが、これまでの腐敗構造にがんじがらめにされて、結果を出せない民主党政権レーニンの革命政権と同じ事態に陥っているのだ。

そもそも日本を予算もまともに組めない借金漬けの国にしてしまったのは自民党政治だ。その自民党とつるんできた大新聞がとやかく言う資格なんてない。

筑波大名誉教授の小林弥六氏(経済学)が言う。
事業仕分けでも分かったように、日本の予算の使い道には無駄が多すぎる。天下り官僚の組織を食わせようと、効率無視で予算を付けてきたから肥大化する一方になってしまった。自民党議員はそれをチェックしない代わりに、地元への利益誘導に予算を付けてもらう。そこに業界・団体が群がる構図です。こんな癒着優先の予算編成を何十年と続けてきたのだから、税収が追いつかないのは当たり前です。さらに自民党政治が悪辣(あくらつ)なのは、1990年以降は、わざと不況をつくりだし、長引かせ、それを口実に景気対策をやらせてきたことですよ。毎年のように景気対策に何十兆円という赤字国債を出させ、それを利益誘導してカネを集めてきた。これが積もり積もって1000兆円の国の借金になってしまったのです。その後始末を、民主党政権にだけ押し付け、予算編成を縛るのは虫がよすぎるというものですよ」

官僚をはじめ経済界や地元業者は自民党時代の居心地のよさが忘れられず、民主党のやり方を妨害したり、大臣を洗脳しようとしている。その手に乗ってしまうと、今度は失政や癒着を隠そうと、秘密政治、強権政治に走ることになる。これが最も愚かです。民主党議員は志を高く、誠実にやることです。そうであれば国民も我慢するところは我慢して応援する。それが政治を進化させることなのです」

大マスコミの論調に乗ったり、成果を焦りすぎると、最後に泣くのはまた国民なのである。