「亀井大臣も言っていたが、麻生内閣が編成した09年度予算と補正予算で、財務省は特別会計から11兆円を回しています。08年度は7兆円です。当時の与謝野財務相は“埋蔵金なんて幻想だ”と言っていたが、選挙が危うくなり、補正が必要となったら、財務省はスッと差し出した。幻想どころか、埋蔵金はいくらでもあるのです。09年度決算の推計でも、剰余金が16兆円、積立金が52兆円の70兆円弱はあります。15兆円くらい簡単に出てくる。自公政権のために出せたものを、鳩山政権で拒む理由は何もないのです」
こう語る日本金融財政研究所の菊池英博所長は、今月初め、鳩山首相と面会している。
「政権交代と同時に、局長以上を交代させなかったから、政治主導が進まず、相変わらずの財務省支配続いているのです。アメリカのようにサッサと幹部官僚は総入れ替えすべきです」(エコノミスト・紺谷典子氏)