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エズラ・F・ヴォーゲル 「今こそ日本人は松下幸之助、土光敏夫を思い起こせ」 | 週刊ダイヤモンド アーカイブズ | ダイヤモンド・オンライン

米国人は、新聞の金融欄ばかり見ていますから、投資家の視点だけで日本を見過ぎる。

 一部には、英国やフランスといった欧州の老大国のようになるという声もあるようですね。しかし、それはそんなに悪いことなのでしょうか。彼らは文化の発信地、そして観光地として見事に世界に存在意義を示しています。日本も最近は、アニメやゲームで世界に文化をかなりうまく発信していますが、もっとそのことで自国をほめていいと思いますよ。

やや厳しいことをいえば、若者の意欲低下は、中高年層の意識の鏡映しではないのでしょうか。最近の日本を見ると、社会への真の責任意識を持った傑物がいなくなったなあと感じます。27年前にはたくさんいました。土光さんも、松下さんもそうだった。党派やせせこましい利害関係を超越したすごい人たちでした。

 こうした人物が、なぜ現役世代からいなくなったのか。日本人はよく考えてみるべきでしょう。

 結局、解決策は教育に求めるしかない。とはいえ、単に頭のいい人をつくるということではありません。社会への責任意識を植え付ける、真の意味でのエリート教育がかなり早い段階から必要です。

 最後に、個人的な話ですが、教育が難しいことは、私も父親として痛感しています。現在、次男が私の後を継いで、日本研究に従事しているのですが、じつは当初は長男にやらせたかった。そのため、かなり厳しく口を出し過ぎた。結果、反抗に遭い、思いどおりにはいきませんでした。


 ですから、次男には、アドバイスではなく、オピニオンを交換し合うという対話手法を採っています。エリート教育の方法論もさまざまです。しかし、任せれば、今の若者はやるものですよ。

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