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官僚王国の迷宮「特別会計」(2)

埋蔵金?そんなものはない」と、中川説を否定し続けていた消費増税派の与謝野馨谷垣禎一が打ちのめされた瞬間だった。

霞が関埋蔵金とは、特別会計の積立金、剰余金のうち、取り崩しても問題ない資金のことだ。国会などのチェックが甘く、各省庁が好き勝手に扱える「隠し財布」のようなものだった特別会計には、長年の間に、使い残しのカネをためこんだ巨額ヘソクリが眠っている。

天下り団体を含めた各省庁の利益組織体に血流を送り込む心臓部が特別会計とすれば、省庁のなかの省庁といわれる財務省も、その聖域に容易に手出しはできないだろう。


それに、鳩山政権に表面上は協力姿勢を見せつつ、政府予算全体の器を大きく保つことで財務省の権限を保持したいという思惑もあるに違いない。

とにかく一般会計は335兆円の債務超過なのに、一方の特別会計は100兆円の資産超過、すなわち資産から負債を引いて100兆円残るほどの金持ちなのである。