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【第三】加藤晋介【水準】

カトシンの講座は、表面や枝葉末節ではなく、常に「本質の理解」を徹底させようとするものなので、どんな法律試験に対してでも役立つはず。

基本的に、読めばわかる本(記述が丁寧な本)を解説するときは、 やる気ナッシングになるのがカトシン・クオリティ。

小沢一郎と層化批判が多いよね。

かとしんは左翼

カトシンのいう実力をつける手段として良い基本書を選んでいるんだろうな。
目次がある程度はっきりしている体系的なもので、主義主張を読み取りやすい教育上の観点からよいものって意味で。

カトシンは予備校本を全否定してるわけではないというのは事実。
ただ、彼に言わせると「予備校本は一種のドーピングであってずっと使い続けるのはよくない」 ということらしい。
確かに、試験を考えれば正直予備校本の方が基本書よりも有効っしょ。
ただ、それだけしか使わないで(カトシン的にいう「他人の頭で整理」ってやつ)受かったとして、 実務に出てそれまで見たことない法律に当たった時に自分の頭で建設的に考えられるようになってるか、解析講座は建前としてそのあたりまで見据えてるんだとは思う。
前田会社法解析で「別に受からなくたっていいんですよ、社会の仕組みが分かるようになれば」という趣旨の発言をしてるから、強ち間違いではないんじゃないかと思うんだけどどうだろ。

人格者は、下品も上品も超越しているはずだが w

下品だけど人格者。
左翼だけど頭がいい。
問題つかえないけど解説いい。
それがかとしん

くさいけどうまい食べ物みたいだな

極端な話実行行為の定義も言えないような人間が聴くより実行行為の自説の定義を言える人間の方がその定義に至る争いの背景、自説からの実行行為概念の規範としての射程設定そのあてはめとかが正確に理解でき答案でも運用できるようになるものと信じている。

俺みたいな頭の悪い 一人で基本書が読めず予備校本で独学してた人間には非常に役立った
でも自分で整理して基本書読める人にはそんなに有効じゃないかもしらん

カトシンが答練の解説冊子を軽視するのは、 所詮、予備校の作ったものだから。
基本書と判例だけしっかりやってれば答案なんて書けるのよ、というのが、カトシンの考え方。
決して、予備校本で補充してね、なんてことじゃないw

優秀答案でいいところは盗めって言うでしょ。

要は予備校本を一通り読んだ人相手だから、基本書のこの薄い解説だけ 理解すればいいからね、あるいは段落構成云々になる。
知識を削って筋肉と骨だけにすればいいってイメージ。

ところが、1年目から基本書を読む勉強をしている人間からすると 「そんなん理解できませんよ。解説冊子や予備校本読まなきゃ。」 となる。骨しかないってイメージ。どう肉つけるかは問題と解説 や予備校本を参考にしないとわからない。本当は肉の付け方や 基本書でさらっとしか触れられていない最低限の部分を どう膨らませるなり捕捉するかをやらなきゃ結局予備校の世話になる。

骨に筋肉をつけるには解説冊子なり予備校本や、別の解説講義か 解析よりも数冊基本書を読むとかした方がいいと思う。

で、カトシンは、基本書の書き手の立場で、論理やら表現やらを 理解して、内容を圧縮して、それを答案に活かす、というもの。
この「圧縮」というのがミソであって、これは予備校本ではできない。


レジュメで勉強して基本書で整理するなんて、そんなことカトシンが一度でも言っただろうか???


まあ、ハイローヤーのバックナンバーを図書館で探して、カトシンが 何を学生時代にやったのか、それが我妻や團藤と同じようなものだな とか、そういうことを知ってからにしてはどうだい。

高橋宏志が論文読めって言ってるでしょ。読んだあとに、 その内容を「自分の言葉」で「圧縮」するのが高橋流の方法。


自分の言葉で圧縮という点はカトシンと同じだな。

以前カトシンが言ってたことだが、別に彼は予備校本自体は否定してないんだと。
論点について問題点・学説・理由付けと整理されているから、どうしても自分では分からない時に使う分には問題ない。
ただ、あれはあくまでドーピングであって、必要があるときに増強のために使う限度で留めるべきであっていつでもドーピングばっか使ってたら考える力なんてつかなくなるだろって。

あのさ、学説とか理由とか、そういうレジュメの整理を 自分の頭でやれというのもあるけど、カトシンが凄いのは、 もう一段メタレベルでの論理を考えて、そこからの必然性を自覚しなさいってところだよ。


まず、学説整理を自力でやれ、ではなく、キーワードを見れば、 内容を想起でき、自分の言葉で説明できるように咀嚼しなさいってことね。


で、著者が、なぜ、こういう順序で、こういう論理で書いているのか、そういうことも学説、ないし学派が 影響していることもあるが、その必然が法的思考力の 根底にあるから、こうしたことと個々の知識の結合を 説いている。


ただ、あの講義でそれが多くの受講生に伝わっているかどうかは疑問だけどな。

例えばさ、憲法で、芦部は、総論→人権→統治→憲法保障 という順序で書いているけど、佐藤幸治は、総論→政治機構 →司法権憲法訴訟→人権→平和主義、という順序なのか、 どういう価値判断があるのかを考えなさいよ、そしてそれが 個々の論点における学説選択やら論証と、どう関係しているのかを、少しは考えなさいよってこと。


そして、もっと進んで、基本書の書き方から、自分の憲法理解 を表現するには、どういう順序で、どういう見出しで、どういう表現で、書けばいいのかを、書き手の立場で一度は考えなさいってことね。


他にもあるよ。条文の流れと基本書の流れが違うのが普通だが、 どうしてそうなるのかも考えて見なさいってこと。


こうした思考が、レジュメの中身の、その根底にある論理が実は法的思考を大きく支えていることに気がつくし、それを踏まえている答案が、これは駄目だとか、そんな評価を受けるはずがないってね。


カトシンがいつもバカにする若手弁護士の訴状の出鱈目さが そういう気づきで解決できると思われる。

P&Cの井藤が、昔は受験生の優秀答案で勉強しろと言っていたが、 今では、基本書を読め、と言っているそうじゃないか。


書いている知識もさることながら、メタ認知レベルでの理解が法律を駆使するするのに必要なのだというメッセージだね。
レジュメやら優秀答案を回すだけでは、大半の人は、そこに書いてあることを暗記しようとして、それ以上のことができないことを自覚するに至ったというか、もう諦めたんだろうね。


このスレでも、レジュメを利用するかしないかなんて、どうでもいいことだよ。心配なら使えばいいよ。問題は、それで勉強しても法律を使いこなせないのはなぜか、なんだな。

たとえ伝わってても皆がそれを出来るわけじゃないし出来なくても合格できないわけじゃない

加藤晋介が目指すレベルは、合格最低ラインじゃないから、 受かればいいという人には加藤晋介はオススメできない。


答案を見たり、シケタイを見たりするのは、別にかまわん と思うよ。で、加藤晋介の気持ちを俺なりに代弁すると(加藤晋介は怒るかもしれんが)並みの受験生答案やら シケタイやらを見て、それを超える理解力なり表現力を 身につけよってことだと思うよ。


シケタイのどこが悪いのかが分かるようになれとね。

加藤晋介が何を一番言いたいのかを手っ取り早く知りたい人は、 手形の基本書解析講座を聞くのが一番だと思うよ。川村正幸の体系書をくそみそに言っている。でも、それで加藤晋介が何を言いたいのかが結果的に分かる。


我妻榮も指定教科書(鳩山秀夫の本ではない)をくそみそに批判したらしいが、それでかえって我妻の言いたいことが伝わったのと同じだと思うよ。


で、加藤晋介のその講座で、そういうことに気がつくことが必要なのかと分かる。今日は、俺はサービスがいいなw

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