【キャンベル米国務次官補会見】普天間移設 現行案が最善 異なる可能性に向き合う用意
【キャンベル米国務次官補会見】日本に理解 同盟維持を最優先
キャンベル氏は会見中に何度も「これだけは言わせてほしい」と述べ、(1)日米同盟がアジア太平洋地域と日本の安全保障上、大変重要である(2)米政府は鳩山政権を信頼している(3)基地移設問題は辺野古への移設という現行計画が最善だが、米政府として他のさまざまな案も密に研究してきたことを強調した。
私は、米国がアジアで達成したいことのすべての土台は日本との強固な関係にかかっていると信じる者の1人であり、この数カ月間は、同盟がいかに重要なものかを改めてわれわれに思い起こさせるものだった。
(民主党の小沢一郎幹事長との会談は)小沢氏が米国と日本の特定の政策課題は論じないと言って、始まった。彼が国際政治、世界の中での日本の役割、中国の台頭、日米関係の重要性について、引き付けるものを持ち、相当に戦略的でもあることが分かった。小沢氏が日本政治で重要な役割を果たしているというあなたの評価は承知している。
これ(辺野古移設の現行計画)が前進に向けた最善策だとの考え方は日本政府に伝達している。同時に、われわれが耳を傾け、協議の扉を開けているというメッセージを送ることが絶対に必要だと考えている。
仮定の事柄に入りたくないが、これ(辺野古移設)が前進への最良の道だ。日本政府には、沖縄の米軍、海兵隊の役割を力説してもらえるようにしたい。地域や日本の安全への影響を考慮することなく、米軍を沖縄から単純に移設するような状況にはしたくない。われわれは、特に沖縄南部の人々の負担を軽減することを含む、多次元の計画を実行するよう努めている。
改めて言うが、現行案の推進がわれわれには好ましい。われわれはしかし、さまざまな異なる可能性に向き合う用意がある。具体的には言わないが、われわれは多くの別の潜在的解決策を密に研究してもきた。何カ月ではなく、何年にもわたって、だ。だから、日本側の相手方に、他の方法の難関や弱点について提供することができるだろう。