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自民は消滅 民主政権は続く

政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。
「私は世論調査の数字をあまり信用しません。そのときのテレビの報じ方ひとつで、数字はガラッと違ってしまう。たとえば自民党舛添要一厚労相。次の首相候補で人気が一番だそうですが、彼の政治力や政治哲学などほとんど知られていない。でもテレビによく出ていて顔が売れているから人気になる。その程度のことなのです」

「新聞やテレビは、支持者離れの理由は“政治とカネだ”と解説している。しかし冷静に考えれば、たいした話ではありません。鳩山首相の巨額献金は身内のカネの話だし、小沢幹事長の4億円問題にしても、検察が必死に捜査しても悪質さが見つからなかった。手続き上のミスにすぎません。それなのに大マスコミは重大犯罪のごとく騒いで、煽った。民主党政権を潰したいとか、視聴率を稼ぎたいからです。そんな思惑に世論は簡単に乗せられ、フラフラ流れてしまう。せっかく自分たちの手で政権交代を成し遂げたのだから、自分たちで新しい政治を育てるくらいの気概をどうして持てないのか。政権交代がつまずいて政治がまた混迷すれば、それは決して国民生活にプラスにはならないのです」(政治評論家・山口朝雄氏)

評論家の塩田潮氏が言う。
「前々から、新政権にとって最大の敵はせっかちな国民だと言ってきましたが、当たりました。国民は、自分と関係ない部分ではチェンジを望み、自分だけは変わりたくないから、やっかいです。でも、その国民や霞が関抵抗勢力を相手に、鳩山政権の政権運営はそんなに悪くはありませんよ。まずまずやっている。統治能力を失って潰れた自民党政権に比べ、鳩山政権は権力の所在もはっきりしています。野党から急に与党になったのだから、ドタバタはありますが、辛抱強く見守ってやることが大事です」

前出の山口朝雄氏が言う。
「鳩山政権不支持と言うのは簡単ですが、それなら、どんな政権が望みなのか。まさか自民党時代に戻りたいなんて人は皆無に近いでしょう。そもそも自民党そのものが溶け始めています。となれば、あと3年以上は続く民主党政権を後押しして、いい政治に持っていくしかないでしょう。モタモタしているが、鳩山政権がめざす政治は間違っていない。旧体制を壊す、国民生活を最優先させる。いいではないですか。そのスローガンは、国民の支持なしには実現できない。ここは冷静に考えて国民が賢くなるべきです。多くの応援があって、初めてリーダーシップも発揮できるのです」