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エコノミック・クラブＮＹにおける白川総裁講演の邦訳「中央銀行の政策哲学再考」：日本銀行
短期的な物価安定の過度な重視、持続的成長困難に＝日銀総裁
白川日銀総裁、中国が人民元のみに焦点当てることを警告

　総裁は人民元上昇容認を求める中国への圧力と１９８０年代の日本に対する米国からの円高圧力を比較し、円の上昇を容認することが結果的に日本のバブル経済につながったと述べた。

　また、米国の金融規制改革は保護主義につながるべきではないとの見解を示した。

日本の財政赤字削減については、構造改革が必要性と指摘した。

物価安定に過度に焦点当てれば危機の兆候見逃す＝白川日銀総裁

　仮に日銀や米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が短期的な物価の安定のみに焦点を当てていた場合、自国内における今回の金融危機の兆候を見過ごしていただろうと述べた。

　また金融政策担当者は金融危機に至るまでの間に、資産価格バブル防止に向けて一段と断固たる態度で対応すべきだったと続けた。