「自分自身のとった行動に対して理解を得られるよう努力したい。それが私の今の立場での責任を果たすやり方だ」
参院選について「決して楽観していない」と危機感を示し、「こういうときだからこそ、国民のために戦っている政権の姿を党が協力して示すことが大事だ」と語った。
この日、早期退陣論の口火を切ったのは民主党重鎮、渡部恒三元衆院副議長だった。TBS番組の収録で「本人がやるといっている以上、私は支える側でなければならない」とした上で、「彼がこの国の将来、国民のために決断してくれることを願う」と述べた。
しかし、鳩山首相は強気だ。29日夜、訪問先の韓国・済州島で同行記者団に対し、「党内にさまざまな声があることは理解しているが、そうした人たちにも理解が得られるよう努力したい。これが私の責任だ」と強調した。参院選の勝敗ラインについては言及を避けたが、「選挙のことは小沢幹事長に任せている。できるだけいい戦いにしたい」と述べ、鳩山・小沢体制で選挙戦に臨む考えを示した。
自民党の石破茂政調会長はTBSのテレビ番組で「むしろ辞めるべきは福島さんではなく首相だ」と批判した。みんなの党の江田憲司幹事長はテレビ東京の番組で「政治家ならここまでの失態を演じた以上は不明を恥じて辞めるのが普通の感覚だ」と非難した。