【高橋昌之のとっておき】自民党は参院選勝利も出直し的党改革を
今回の参院選での選挙区における全得票をみると、民主党が2275万票だったのに対し、自民党は1949万票にすぎません。比例代表の得票も民主党は1841万票で、自民党は1405万票と、選挙区、比例代表ともに自民党は民主党を大きく下回っています。
それでも自民党が獲得議席で、民主党を上回ったのは、参院の選挙制度が大きな要因となっています。
6月4日の鳩山由紀夫前首相と小沢一郎前幹事長のダブル辞任直後は、民主党が支持率を一気に回復し、各種情勢調査では民主党が単独過半数をうかがう勢いで、自民党は大敗の見通しでした。しかし、菅直人首相の消費税増税発言やその後のブレで、日を追うごとに民主党への批判が強まっていきました。