2010-07-27 ■ 歴史 歴史 「新・国史大年表」著者 日置英剛さん 親子2代の宿願、目前 旧版と違う点は、すべての事項に出典が明記されたこと。膨大な文書の中から史料を探し、要点を抜き取るには、途方もない読書量が必要となる。日置さんが半生を費やす大仕事の背後には、父の無念があった。 昌一さんは明治37(1904)年、岐阜県生まれ。小学校卒業後上京し、代議士の書生や国会の守衛を務めながら上野の帝国図書館に通いつめ、古今の書物を読破した。その成果として、昭和10(1935)年から翌年にかけて刊行したのが国史大年表だった。