またIMFは、スタッフ分析によって、ロシアの為替相場は全般的にファンダメンタルズと一致していることが示されたと指摘した。
IMFによる今年のロシア成長率見通しはプラス4.3%。前年はマイナス7.9%だった。
IMFは「持続的な原油価格の上昇が見られず、基調的な成長の勢いは非常にゆっくりとしたペースで回復することが予想されている。そのため、2011年の成長率は4%付近に減速する可能性がある」とした。
また、銀行の不良債権問題などが与信拡大を阻害し、経済成長を脅かす可能性があることから、ロシア政府が同問題に断固として取り組むよう要請した。
さらに、銀行システムは依然緊張状態にあり、信用の回復は緩やかなペースで進む公算が大きいとの見通しを示した。