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〔ファンドビュー〕米経済のデフレ・二番底リスク、確率は25%=ピムコCIO

「日本だけでなく世界の先進国の金利が低下している。レバレッジの解消、脱国際化、規制強化が進んだ結果、先進国の成長が止まり、ディスインフレーションになるという構造的変化を市場関係者が認識したためだ」

「先進国から新興国の一部に成長と富が移行するなど、国レベルと世界レベルで大掛かりな再編成が起きている。これまでは考えられなかったさまざまなことが現実となるため、投資についても、リスクも高まるが新しいチャンスも増える」

 市場が注目する米国経済については「公的部門の債務が膨らむ半面、民間部門の負債は縮小している。失業率は今後も高止まりする見通しで、構造的問題になりつつある。2、3カ月前は、4%近くだった米長期金利が5%に向かうと思われていたが、今は2.95%前後に低下した」と述べ、デフレや二番底に向かうリスクは「メインシナリオではないが、確率は25%ある」と語った。

 一方、長期にデフレが続く日本については「脱却するのに手遅れではないが年々難しくなっている」と指摘。脱却には「国内経済の大幅な構造改革、中国からの外需ショック、大きな危機の3つが考えられるが、どれも今後1年間に起きる可能性は低い」とし、デフレは継続するとの見方を示した。日本を含む先進国の公的債務が拡大しているリスクについては、「日米は相対的に調整の時間に猶予があるが、先進国の中で時間切れになったところはある。ギリシャがいい例だ」と語った。