https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

首相43歳、財務相39歳――なぜ英国は若手指導者が誕生し、日本は”老人支配”なのか|政局LIVEアナリティクス 上久保誠人|ダイヤモンド・オンライン

 日本の場合、問題は「世代交代」が起きた時、若手の政治家が指導力を発揮できるかということだろう。実際、日本では若手中心だった自民党安倍晋三政権、民主党岡田克也代表・前原誠司代表が次々と挫折し、老人支配に逆戻りしてきた。なぜ英国では「世代交代」が常態化し、若手政治家が首相・党首となることが定着したのか。

 英国では基本的に、民間企業や官庁などが新卒を一斉に採用する慣行がない。新卒でも企業や官庁のポジションに空きが出た時に、それに合った能力を示せれば採用される。


 そして、人事は公募で決められる。年功序列による内部昇格ではなく、外部に人材を募集して、オープンな審査を行う。最終的に内部昇格となることはあるが、あくまでもオープンな審査で、内部の人材の能力と実績が認められた場合だ。


 英国では公募が多用されることで、さまざまな人材が常にキャリア・アップのために自分を磨くようになっている。

 英国の党首討論では、官僚の書いたメモなしに財政、社会保障、外交、教育、医療など幅広い問題について反対党の党首と議論しなければならない。政策の細部やデータも頭に入ってないといけないし、一般国民にもわかりやすく話さなければならない。相手の批判に感情的にならず、ユーモアで返す余裕もなければならない。相当高いレベルの知性と人間的な成熟が求められるのだ。

 英国社会では、学生の頃から一貫して、上下関係に気を遣わず競争を重ねて、能力と人間性を磨いていく環境がある。その結果として、40代前半という若い政治指導者が次々と誕生するのだろう。