2010-08-12 ■ 哲学 政治 哲学 政治 孟子を読む 孟子は言う、 「仁ならば栄えるし、不仁ならば辱めを受ける。今、辱められるのを憎むのに不仁であるならば、それは譬えるならば湿り気を憎みながら低湿地にいるのと同じことだ。それがいやならば、徳を尊んで高潔の士を尊ぶよりあるまい。賢者がしかるべき位にあり、能力あるものがしかるべき職に就き、国家にゆとりがあるとき、そういったときこそ国の刑政を明らかにすれば、たとい大国であっても恐れて付け入る隙も無い。 「禍福は己よりこれを求めざる者なし」 『孟子(上)』 P134 『講孟箚記(上)』 P136