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「日本一新運動」の原点(11) ── 民由合併の真相

四観三元論

 当時、鳩山グループに所属していた合併派の友人から相談を受けたが、菅執行部と鳩山グループとの間に、党のあり方について深刻な意見の対立があったという。合併に消極的な菅執行部を鳩山グループが激しく突き上げ、9月には民主党を離党して、自由党と合流したいとの動きが始まったというのだ。これからは私の推測だが、菅代表はこの鳩山グループの動きを察し、機先を制して唐突に小沢自由党に合併協議を申し込んだのではないか。菅代表と小沢党首の極秘会談は続き、7月23日深夜、民主党の条件を丸呑みして協議は成立した。

 私は、菅代表が党内権力を維持することだけを目的とした合併話であることを知っていたから、この話には反対だった。

 その後、年金問題郵政民営化などで党内外は紛糾する。前原代表の就任で「小沢一郎の出番はない」といわれるようになった時、件の「偽メール事件」が勃発した。


 急遽、小沢代表の登板と指導により、民主党は変貌し、小沢─鳩山─菅のトロイカ体制が組まれ、平成19年、「逆転の夏」と命名した参議院選挙を勝利し、政権交代への道筋を明らかにした。

小沢一郎を政界から排除することで既得権を維持しようとするのは、旧体制官僚や巨大メディアだけではないことは、民主党政権の閣僚たちが、小沢一郎の代表選出馬を阻止すべく、珍言暴言を繰り出していることからも明かであろう。