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小沢一郎さんの選挙の巧さ。

これまで何度も「小沢神話の終わり」が報道されてきました。細川内閣が終わったとき。新進党が解散したとき。そして自由党という小さな党の党首になったとき。自由党はネットで党首の会見を流していて、私はその全てを見ましたが、記者たちがレコーダーを置く場面から、最後に「いいかね?いいかね?」と小沢さんが締めくくって部屋を出て行くところまでがアップされていたことが印象に残っています。いまでこそニコニコ動画YouTubeが当たり前のように普及していますが、当時は会見の隅々までを見せる党は少なかった。

小沢さんの選挙の巧さの3つめは、私が個人的に体験したことですが、地方の若いスタッフに対してもバカにしたような態度をとらないこと。田中康夫さんの後援会が主催したシンポジウムのとき、30代だった私は控え室で小沢さんにお茶を出したりする雑用係を仰せつかったわけですが、「よろしくお願いします」と名刺を出すと、小沢さんは「ほう、コーヒー屋さんですか」と、ごく普通の対応でご自身の名刺を出された。保守系の政治家には、こういう瞬間に横柄さが露見する人が多いので、私は驚きました。「豪腕」とか「経世会」という言葉と目の前にいるオジサンとが、どうしても結びつかない…と思ったほどです。