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気分は正社員?または権利のための闘争

法は、実際に実行されることをもって本質とする。実行されることのない法規範、実行されなくなった法規範は、もはや法規範の名に値しない。・・・私人が何らかの事情によって――たとえば自分が権利を持つことを知らずに、または安逸と臆病から――いつまでも全く権利主張をしないでいるならば、法規は実際に萎え衰えてしまう。

しかし、何故それではいけないのか、と私に喰ってかかる人もいるだろう。権利者自身を別とすれば誰も困るものはいないではないか、というわけだ。これに対しては、既に用いた戦線離脱の例をもう一度使って説明しよう。

私法の分野においても、不法に対する権利の闘争、全国民の力を合わせた闘争が重要なのであって、この闘争においてはすべての者がしっかりと結束しなければならない。ここでも、逃亡者は皆の問題について裏切りを行うことになる。

私法においては誰もが、それぞれの立場において法律を防衛し、自分の持ち場で法律の番人・執行者としての役割を果たすべき任務を負わされているのだ。