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焦点:4兆元の中国景気刺激策が終了へ、不良債権など置き土産も

中国が2008年11月9日に発表した2年間で4兆元(6000億ドル)の景気刺激策は、終了が近づいている。当初は、刺激策が実行できるのか懐疑的な見方もあったが、中国はこの間、早急に2けた成長を回復、世界経済の立て直しに貢献した。ただ同時に、不良債権や無駄な公共投資という問題も残した。

景気刺激策の終了が迫るなか、当局者や専門家は、この巨額支出という実験が中国経済に与えた意味について、問い直そうとしている。

 前述の国務院アドバイザーのChen氏は「政府の投資や銀行貸し出しは来年もその翌年も、堅調さを維持するだろう。刺激策で建設が始まった港湾や高速道路、鉄道は、完成までに何年もかかる」と話す。

 クレディスイスエコノミスト、Dong Tao氏は、刺激策が終わっても、インフラの近代化や医療や教育など社会保障分野へは今後も支出が続く、と指摘。「中国はもはやパニックの状態ではない。焦点は、刺激の加速から構造改革に移っている」との見方を示している。