「検察審査会は新しい権力機関」 元特捜検事の高井康行氏 関西プレスクラブで講演
高井康行氏(63)
「検察官なら起訴しない事件をより低い基準で起訴することが許される。新しい権力機関といえる」
ただ、強制起訴後の裁判で無罪になるケースもありうるとし、「取り返しがつくのか。(強制起訴の)悪影響も考えなければならない」と述べ、責任の所在を議論する必要性を訴えた。
「議決書に審査内容を書き込むようにすれば、どういうことが議論されたのか見えてくる。その程度の透明性を確保できなければ、民主主義社会の権力機関のあり方としては不適切だ」