Twitter 辻野 晃一郎 今朝のテレビ番組で玉音放送の全文を流していた。考えて ...
今朝のテレビ番組で玉音放送の全文を流していた。考えてみれば全文を聞いたのは初めて。あの状況下にありながら世界平和と日本国の信頼回復を願う格調高い名文で驚いた。 http://homepage1.nifty.com/tukahara/manshu/syusensyousyo.htm
出典は中国の古典である『春秋左氏伝』。その中の成公八年の条に「信以て義を行い、義以て命を成す」とある。従って、普通にいわれる大義名分よりもっと厳粛な意味を持っている。
国の命運は義によって造られて行かねばならない。その義は列国との交誼においても、国民との治政においても信でなければならない。その道義の至上命令の示す所によって終戦の道を選ぶのである。
「万世の為に太平を開かむと欲す」も「永遠の平和を確保せむることを期す」より強く重々しい。これは宋初の碩学・張横渠の有名な格言「天地のために心を立て、生民の為に命を立て、往聖の為に絶学を継ぎ、万世の為に太平を開く」からそのままとったものである。