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新聞・テレビが伝えない官僚の困惑と憂い

 元トップ官僚から「田中さん、僕の代わりに行って記事にしてくれ」と入場券を託され出席することになったのである。

 官僚のトップと言われる事務方の官房副長官を長く務めた石原信雄氏がこんなことを話してくれた。「『この政治家のためなら我々官僚も尽くそう』、そう思わせるだけの政治家がいないから内閣がフラフラしている」。

 財務官僚出身のある衆院議員はこう語る。「政策では小沢さんの方が菅さんより数十倍上。小沢さんはどこから金を引き出すかを知っている。小沢さんのやり方で財源はできるんです」。9月の代表選で菅首相を支持した議員でさえこう語るのである。

 新聞・テレビが伝える小沢氏の政策は、事実ではないのだ。代表選で記者クラブメディアがなりふり構わず応援した菅首相率いる政権は、財源なきバラ撒きや効果の定かでない減税で迷走を続ける。ツケは必ず回ってくる。それも庶民に。

 「田中さん、行って書いてくれ」。某省の審議官まで上りつめた元トップ官僚が筆者に出席を託した意味がわかった。