【西岡議長の会見詳報】「参院の権威守らねば」仙谷氏留任なら本会議開かず?
「これをめぐっていろいろ法律家であるご当人の仙谷官房長官、国務大臣である官房長官のいろんなご高説が述べられておりますけれども、これはちょっと…。まあ仙谷さんは弁護士でもおられますから、法律にお詳しいんでしょうけども、ちょっと変なのはですね、参議院の問責決議案というのは名前は違いますけれども、衆議院の閣僚に対する不信任案と何らかわるところがないと私は認識をしております。参議院における問責には法的根拠がまったくないということがその主張、主張の根拠のようでございますけれども、衆議院の不信任案についても法的根拠はないわけでして、あくまでも内閣不信任というものについて憲法上も明記されているわけですけども、閣僚不信任についての法的根拠はありません」
「それと菅政権のことでございますが、私は、これまでずっと拝見してきまして、一番象徴的だったのは、菅総理のお考えというのはいったいどういうところにあるのかということを一番、端的に示されたのが、年頭の総理大臣の所管でございます。年頭の総理大臣の所管というのは、だいたい総理大臣として、一年は、当然でございますけれども、将来に対して自分はこういうことを考えている。日本はこういう方向に向かうべきだという防府が述べられるという非常に重要な位置づけであるというふうに思っていたんですけれども、菅さんのご発言を聞いておりまして、びっくりしましたのは、年頭所感で、小沢(一郎)さんのことをいろいろ言われるというのもちょっと不自然な感じ、違和感を覚えました。いろいろ小沢一郎さんをめぐっての問題が取り沙汰されていることは事実でございますけれども、それを総理大臣の年頭所感の最初の方で話されるというのはまことにおかしいと私は思いました。それともう一つ、もっとおかしいと思ったのは、年頭所感で一国の総理大臣が野党の質問は24時間前に持ってきてもらいたいという発言をなさったんですね。これにはちょっと私もびっくりいたしまして、これは国会対策委員長間のお話ではないかと。菅総理がどういうふうに日本をこれからもっていかれようとしているのかということを私もぜひ聞いてみたいと思ったんですけれども、そういう内容の年頭所感というのを私はこれまで、私の経験では聞いたことがない、ということに表れるように、これでだいたい、菅さんの菅総理大臣のお考えが分かったというより、まあ、こういうものであろうというふうに判断をいたしました。以上です」