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シリーズ小沢一郎論(12)── 与謝野入閣は政権交代民意の否定

自民党政権は左右対立の冷戦思考にとらわれて、セーフティネットの充実に対し、社会主義的政策であるとして反発していた。

 野党時代、菅、岡田、前原と代表が続いた頃の民主党には、経済政策や財政再建、安全保障問題などで、自民党がやろうとしていることをより徹底してやればよいのだ、という傾向があった。

それが、小沢代表になって、自民党との対立軸を明確にした。自民党が無視した国民生活の実態に目を向け、セーフティネット充実の上に個人の自由を実現しようという、左右対立の冷戦思考を超えた新しい理念・政策を提示し、マニフェストにもした。

それを国民が支持して、政権交代が実現した。

与謝野入閣の先には「小沢抜き大連立」が視野に入っているのだろうが、かつて、細川非自民政権を誕生させた民意にそむき、反小沢を旗印にして自社さ政権が作られたことを思い出させる。「小沢抜き大連立」というのは、長いものに巻かれあう、大勢順応、なれ合い・野合の、政権居座り自己目的体制を目指すものなのではないか。