メア氏は「米政府の菅政権への不信感は強烈といってよいもの」「菅政権は何か重大な情報を隠しているのではないかという疑念が世界に広がっていた」「菅首相は福島第1原発事故の責任を取りたくないばかりに、事故処理をあくまで東電の問題としたフシがあると思っています」などと、強烈な言葉で批判している。
民主党政権の問題点についても、「政治家が最初から官僚の話を聞かなかった」「政治主導によって官僚を外した結果、日米の重要な情報ルートが閉鎖する事態になっていた」と列記。
小沢氏に対しては「(米国に)まったく信用されていない」といい、「米海軍第七艦隊だけで米国の極東プレゼンスは十分だ」という小沢発言には、「空軍の戦略的な役割と海兵隊の即応体制の下での重要な役割、陸軍の役割をまったく分かっていない」「小沢氏が『安保オンチ』であることはまず疑いがありません」と辛らつだ。
政権交代後、小沢氏が100人以上の国会議員を引き連れて中国を訪問した後、米国訪問も計画しながら断念したことに触れて、メア氏は「日米関係を思う戦略的な発想があって訪米を計画したのではなく、自身の選挙や派閥だけを念頭に置いてのことだったのでしょう。小沢氏はその程度の『政治屋』とワシントンでは思われている」と切り捨てている。