日中戦争・第1次近衛内閣前夜 政党政治の行方を考察 (1937年)|週刊ダイヤモンドで読む 逆引き日本経済史|ダイヤモンド・オンライン
「風見 (略)五・一五事件で政党政治は打ち止めになったけれども、これは別に五・一五事件のためにのみ起こった現象ではなくて、満州事変以来の新しき政治情勢の圧力――と満州事変において一転機を画した日本の政治情勢が、広田(弘毅)内閣の末期までまず同じ傾向、もしくは同じ形態で流れてきたと思うのです。(略)林内閣になると、政党はもう参加させないというのだ。だから、政党を通じて国民が政治に参加する梯子がなくなったことなんだ。(略)つまり政党は国民を代表する能力もしくは実力を失ってしまった。そう考えてもいいだろうと思う。(略)政党それ自身が、国民を本当に代表するという建前に帰るための反省、その反省をもととした出直しとか、もしくはイデオロギーの転換とかいうようなことが、そこに必要とされてくる。(略)この議会は、そういう意味においても、日本の将来の政治に対するひとつの分水嶺の役目を務めつつあるのだ。」
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110929#1317293872
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110928#1317187893
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20110928#1317221239