山田正彦の欺瞞と厚顔 - 姿を隠した宇沢弘文と農水省の裏切り
オバマと米国の狙いは、TPPの正式締結ではなく、1年後までに日本の市場開放と制度改定をどこまで達成できるかだ。
大統領選に間に合わせるためだ。
金子勝が解説しているように、米国は事前協議で日本に具体的な要求を突きつけ、次々と受諾させ、それをTPP正式加盟の条件にしてゆく。日本が拒絶すれば、米議会が日本のTPP参加を認めない。その期間が半年で、要するに、その間に主要な案件が片づくのだ。
昨年は農水省の反発が強く、鹿野道彦が菅直人に頑強に抵抗し、11月の参加表明は見送られる結果となった。去年と今年が違うのは、農水官僚の抵抗の有無の一点だ。農水省が切り崩された。