野田首相は“二枚舌” 小沢氏が批判「国民への背信行為となる消費増税には賛成できない」
「(民主党は)消費増税しないと国民に言ってきた。行財政の抜本的改革はほとんどができていない。それをやらないで、お金がないから消費税というのは国民に対しての背信行為だ。僕は賛成できない」
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への交渉参加問題をめぐる首相のあいまい発言について、小沢氏は「アメリカにしゃべることと国内で言うことを使い分けている」と指摘。「(アメリカの)目の前ではいいようなことを言って、国内向けにはまた違う言い方をするやり方は、アメリカからも信用をなくすし、国民からの信用も失う。『やる』というのなら『やる』とはっきり言えばいい」と述べ、首相の姿勢を批判した。
自らの新党結成の可能性に関しては「(自分は)後から民主党に合流したが、先頭に立って政権交代を実現した。できれば民主党が本来の原点に立ち戻って、国民の信用をもう一度回復できるようにしたい」と述べた。
小沢氏「日本の核兵器保有は意味がない。賛成ではない」「辺野古移設はできないだろう」
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設については「できないだろう。地元が反対している。(辺野古移設に)僕はあまり賛成じゃない」と述べた。
さらに、「アメリカは最前線に大きな兵力を置く必要がないという世界戦略に変わりつつある。緊急出動できる態勢をとっていれば、(平時は)後方に実戦部隊を置いておくように変わっている」と指摘。
そのうえで「沖縄は日本の領土で、その近辺は領海だ。日本自身が守らないといけない。アメリカが後退すれば、ある程度空白が出る。その空白は日本が可能な限り担えばいい」と述べ、自衛隊の役割拡大の可能性に言及した。