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英映画「鉄の女」公開 サッチャー時代に脚光

英映画「ジ・アイアン・レディー」(邦題「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」)が6日、英国で封切りされた。

 サッチャー氏が英国初の女性首相になった70年代末、同国ではストが多発、インフレと経済停滞に国民の不満は限界に達していた。「小さな政府」を掲げるサッチャー氏は財政赤字を削減。炭鉱閉鎖と労組の弱体化を図り、民営化を進めた。98%だった所得税最高税率は40%に引き下げられ、ストで失われた営業日も年間延べ2950万日から190万日に押さえ込んだ。


 またサッチャー氏は持ち家政策を進め、「ビッグバン」と呼ばれる金融改革に取り組んだ。このため、お金が借りやすくなり経済が活性化した半面、個人や企業が借金を膨らませる種をまいたとの批判も根強い。

 サッチャー時代に40%台半ばから20%台にまで下がった政府債務は現在、世界金融危機で銀行への公的資金注入と財政出動を強いられた結果、80%を超える。

 同映画の日本での公開は3月16日からの予定。