https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

1月30日の欧州マーケットサマリー:株は続落、独10年債は続伸

  野村ホールディングスの世界株ストラテジスト、イアン・スコット氏(ロンドン在勤)は「欧州の2012年経済成長見通しは芳しくなく、1株当たり利益の伸びをめぐる大方の見通しも下向きに調整される必要があるだろう」と指摘した。ただし、「政府や中央銀行ソブリン債スプレッドを安定させ、ソブリン債デフォルト(債務不履行)という差し迫ったテールリスクを軽減できるなら、ユーロ圏のリセッション(景気後退)や他地域の非常に緩慢な成長だけでは相場を押し下げるのには十分ではないだろう」とも付け加えた。

  F&Cネーデルラントの欧州債責任者ミヒエル・デブラウン氏は、「市場には依然として不透明感があり、このためドイツなど本当の意味での中核国の利回りは低水準にとどまっている」とし、「欧州の成長率は引き続き極めて低いとみられており、こうした環境下では利回りは比較的低い水準で推移するとの見方が広がるだろう」と続けた。

  エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)の債券アナリスト、エリザベス・アフセス氏は、「一部に質への逃避の動きが再び見られた」と述べ、「ユーロ圏における政治的合意が引き続き欠けていることが大きな懸念材料だ。中核国よりも周辺国にとってより大きな懸念であることは明白であり、ユーロ圏外についてはその程度はさらに小さい。そうした理由から英国は恩恵を受けている」と続けた。