どいつもこいつも、口の軽い馬鹿に限って、「3・11本」を出しまくっているらしい。
芭蕉は、松島の絶景に感激し、言葉を喪ったという。例によって、「奥の細道」で芭蕉は言う、「いづれの人が筆をふるひ、詞(ことば)を尽くさむ」と、そして「予は口を閉じて眠らんとしていねられず」と。芭蕉は作句を断念したのだ。大自の妙技とチカラを、誰も表現することはできない、と。
平成の凡庸な物書きどもは、「絶句」と「沈黙」と「断念」を誰も知らないらしい。だから文学は衰退し、論壇は劣化し、日本は沈没へ向かうのである。
「泣き叫ぶ子供を見捨てて、立ち去る・・・」芭蕉の厳しい「批評精神」とでも言うべきものを知って、ちょっと驚いた。
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