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重慶市トップの薄煕来氏を解任 腹心の米領事館駆け込み事件の責任? 中国
重慶トップ解任:指導部、激しい権力闘争
中国 重慶市トップに交代人事 NHKニュース

中国は、ことし秋の共産党大会で現在の胡錦涛国家主席から習近平国家副主席を中心とする新しい最高指導部に交代する見通しで、薄煕来氏はこの新しい指導部入りの可能性が指摘されていましたが、側近で副市長だった王立軍氏が、先月、兼任していた公安局長の職を解かれたあと、四川省成都アメリ総領事館に駆け込み、その後、汚職などの疑いで中国の当局の取り調べを受けていることから、薄書記の人事にも影響するのではないかという見方が出ていました。
さらに、温家宝首相も14日の記者会見で「今の重慶市共産党委員会と市政府は反省しなければならない」と述べ、名指しはしなかったものの、最高指導部として初めて公の場で薄氏を批判していました。

薄氏解任 胡主席攻勢 権力均衡崩れる

薄氏と対立する胡錦濤国家主席が率いる共産主義青年団共青団)出身者グループが政局の主導権を握ったことを意味し、秋の党大会後に発足する習近平指導部の権力基盤に、大きな打撃を与えそうだ。

 薄氏は次期最高指導者の党総書記に内定している習近平国家副主席と同じく、元高級幹部子弟で構成する太子党グループに属する。2人は派閥内の競合相手であり、関係は良好といえないが、薄氏が次期指導部から脱落したことは、習氏の派閥の党内における影響力の弱体化につながる。また、薄氏が汚職などの罪で刑事責任を問われるような展開になれば、太子党全体のイメージが低下する。

 薄氏は、胡主席の側近の汪洋広東省党委書記と深い確執があったとされる。汪氏は前任の重慶市党委書記だったが、言論の自由などに寛容的で、経済の活性化や新産業育成に熱心な改革派として知られた。


 一方、薄氏は腐敗撲滅運動や愛国主義教育を積極的に推進し、市民に革命歌を斉唱させるなど毛沢東時代さながらの保守路線を歩む。薄氏は2007年に重慶市党委書記に就任後、汪氏の業績をほぼ全否定し、汪氏が重用していた市幹部を「腐敗分子」等の名目で次々と免職し、投獄した。


 薄氏のやり方は江沢民国家主席ら一部長老の支持を取り付けたが、共青団グループの猛反発を受けた。