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【from Editor】「優秀さ」こそが弱点

 日本製品はどこよりも優れているというプライドを持っているから、「どの製品にも最高の技術を盛り込みたがり、消費者に近い販売現場からの意見を聞かない」のだという。


 もともと、日本は先を行く欧米の背中を追いかけ、ものづくりの技術を磨いてきた。市場も欧米が中心で、新たな機能を盛り込むほど売れた時代はあった。だから日本企業は、技術開発をすべてに優先させてきた。


 しかしいま、急速に存在感を増しているのは未成熟な新興国の市場である。そこで重要なのは、より進んだ技術を開発する競争ではないのは確かだ。いままでのように他社がたどり着けない「頂上」を目指すのではなく、ふもとに広がる未開のフィールドに踏み込んでいく大転換が求められている。


 震災以降、衰退を受け入れようという「下山の思想」が広がっているが、そうではなく、別の高みを目指すために、一度は下りてみることも必要ではないか。

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