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立命館大教授・加地伸行　師の導きあってこそ

　『潜書（せんしょ）』講学篇（清朝の唐甄（とうけん）著）にこういうことばがある。「学ぶとき、師を得るを貴び、亦（ま）た友を得るを貴ぶ」と。なぜなら、「師は、なお行路（道を進むとき）の導きあるがごとく、友はなお陟険（しょうけん）（険（けわ）しい山を陟（のぼ）るとき）の助けあるがごとし」と。